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来し方行くさき今の日誌

ワタシノ・グレート・ジャーニー⑨ 誕生~北米編

ご無沙汰しておりました。いや~、絶不調、続く。というカンジです。

 

いまはちょっと、人のお世話をする仕事を、してるんですが。

子どもがいるわけでもないので

言ってみればはじめての体験で……

でも知的ハンディの子たちのお世話全然いやじゃないんです。

たのしいのよ。

肉体的には結構疲れはしますが

感情も欲望もストレートな分、精神的にむしろスカッとすることもおおいし

主成分が「やさしさ」みたいな子たちもたくさん居るし、

こっちも本音で勝負できる。

コミュニケーションは、楽なんです、、、

 

ですが、ある程度社会に馴染んでしまい、

そのシステムの中で動けてしまう方の場合は

逆に、非常~に、むずかしい……

損得システムにもとづいてしまうし

心の機微が見えてしまって、

暗くつらく苦しいのがうつってきてしまったりするので…

自分を防衛しながら行動しないといけないくなります。

隠されたものがあればあるほど、重くなる、動けなくなる。

肉体的に疲れるより、これ、よほどハードでありますね。

そのことに、はっと気づきました。

これ、マーヤ、ですよね。あってる? 

 

でも、これって社会の縮図だなと思って…

わたし自身も、社会的な仕事の比重が重くなってくると、

とたんに社会的な自分が強くなってくる。重くなってくる。

そして「ちゃんとしなきゃ」になってくる。

損得で動きたくなってくる。

せっかく社会的な自分を軽くするために仕事をやめたので

もっと社会の比重を軽くする方向に持って行って

そして自分がどうなるか。

見てみたいのであります。

…ガンバル。

 

 

さらに、テスト前問題から始まって、

わたしは何から逃げているのだろう?

とここのところずっと考えていました。

 

…まじめでありますよね~ワタクシ、、、

バカまじめなんでしょうね。

つまりバカですよ。

万歳!!

 

昨日稽古中にこんなこと言われました。

「あなたはズルいことができない。

ズルイことに無意識で頭が反発するのよね。

でも、踊りにおいてズルさって必要なんですよ。うまくかわすっていうかね。

これは人間と同じでね、ずるさっていうか、これは

潤滑油なんですよ。」

 

はぁ…そのとーりであります。

そこまでばかじゃないから、わかるんであります。

ううむ。

じゃあ、どうずるくなればいいの?

 

さらにいえば、今度の踊りは全体的に、

「眠り」がテーマで。

女の子が眠りに落ちてゆく、その先の奇妙なものがたり。

それは、私自身が、恢復しなければいけないテーマだとはっと気づきました。

身に染みて、そんなふうに意識してるの、私だけだと思うけどさ。

 

ゆったりと、眠りに落ちること。

少女のエロスみたいなもの。

夢の中で乗馬すること、

そして蹄の音が向こう側から響いてくる。

何かがゆっくり自分の身体に満ちてゆくこと。

 

ぜ~んぶ、わたしが、忘れよう、忘れよう、

あたかも忘れたら

社会の一員になれるかのように思って排除してきたこと。

 

ああ…それを、いまここで恢復しないと、

わたしはこの先、何をやってもダメだってわかる。

何をやっても、ここに戻ってきてしまうだろうことも、わかるんです。

まじで、決着つけないと。

なので、そうだなぁ…今わたしに必要なのは、

今は「社会」じゃないし

「お金」でもない。

あ、なきゃだめですよネほんとに。

稼ぐぞお~

が。でもさいごにはほんとにこれじゃぜんぜんなくて、、、

 

 

何だ?

一体、何だ?

 

…あと一歩なんだけどな、、、

今は的を絞らないと前に進めない気がする。

これもマーヤかしら?

 

はっ、、、

 

本題はここからです!

話をもどして、

小笠原に行ったでんありますね、ひとりでです。

そして、色んな人がユースホステルに集まっていたんでありますね。

そこで、イルカを見に行くことになりました。

皆で船をチャーターして……

 

沖合に出る。

しかもプーさんやSさんやベテランもまじっていて、たいへん心強い。

おおお…クジラが近くでしぶきをあげている!

イルカが見える、近づく、、、

くらくらする。

あまりにクラクラして記憶がさだかではありませんが、

イルカと泳いだわたし。

すごい大きな魚が群れているところに到達して、

それが、マグロ穴と呼ばれる、

マグロが旋回するめずらしいところだと教えてもらい、

マグロとも泳いだ。

すばらしいぐったりした疲れて帰ってくると、夕日。

カメが砂を掘って産卵しているのをみんなでそーっと見る。

それはそれは素晴らしい体験をしたはずなんです。

はずなんですが。

 

その晩、お酒を飲みながらみんなで話をしていると、

酔った勢いだったのか?Sさんが私を見下ろして突如

こう言い放ちました。

 

君は頑固で、勝気で、

ぜんぜん色気がないよね。

 

 

え?

 

場が凍り付く。

 

はあ…そうかな、、、

 

「いや~まだ二十歳の学生さんに色気なんてねえ~」

と笑いにしておわらせようとしてくれた宿のおじさんをよそに

その場にカッチーンと固まる私。

ハラハラしている船の仲間たち。

 

わたしの中に、みるみるみじめな気持ちが湧いてくる。

 

ダメだ。

 

わたしは猛ダッシュで部屋に戻って

上着を取り、海に走りました。

 

 

誰もいないところに行きたい。

誰にも顔をあわせたくない。

 

 

ほぼほぼ暗くなった海岸の、

だれにもみつからなそうな藪をみつけて、

さっきのカメみたいに穴を掘って、そこにうずくまったら、

感情が海みたいにせきをきってあふれてきた。

 

私はウォンウォン泣いた。

 

最初からあんまり好きじゃなかった、あんな男になにいわれてたって

いいじゃないか?

大したことないじゃないか。

でもなんだかすごく悔しい。

ワタシの何がわかるっていうの?

 

ここではだれにも聞かれない。

叫びまくってやる!

 

こんなに感情がさく裂したのは久しぶりだった。

 

わたしは鬱病になって、

医者や薬を使って

「治す」ということをするようになってから

無意識に自分を「病気」もちとして、

心が「枠」からはみださないように、丁重にあつかってきていた。

まるで、看護婦さんが病人にせっするみたいに、他人行儀に。

 

ここでは、知っている人はだれもいない。

ワタシの過去も。

心の覆いも。

あるのは、とりあえず、

大きなネイチャーだけだ。

 

どーなったって、いいだろう。 

 

Sさんに刺激されたことで、

その覆いに穴が開いた。

自然に身をほおりなげたことで

何かが解放された。

 

 

その晩、わたしは一晩中その浜にいて、気づくと朝。

翌朝、恥ずかしそうにホステルに戻ったのでしたが。

 

女子大生が傷心の末失踪したらしい。

そんなこんなでさんざん宿のみなさんに心配をかけており、

あとで来たところによれば、プーさんと、メーカー勤めのIさんが

夜通し懐中電灯で探し回ってくれたとのこと。

Sさんは、まったく何にも感じなかったんだろうか。

ある意味、完全に、なにか自分のうっぷんをぶつけられた感じだったのに。

 

 

でも、その旅は、なぜかわたしのなかの、

元気の源とかすかな自信になったのです。

わたし、ネイチャーといさえすれば、

癒され前にすすめるのではないか、と。

 

つづく!